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==参考資料== *地震調査研究推進本部事務局(文部科学省研究開発局地震・防災研究課):http://www.jishin.go.jp/main/index.html *長周期地震動予測地図2009年試作版:http://www.jishin.go.jp/main/chousa/09_choshuki/index.htm *地震に関する地域危険度測定調査(第6回)(平成20年2月公表):http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/home.htm *首都直下地震による東京の被害想定報告書:http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/knowledge/material_h.html *東京の液状化予測図:http://doboku.metro.tokyo.jp/start/03-jyouhou/ekijyouka/index.htm *朝日新聞 2011年1月11日4時0分 超高層ビル「ゆっくり揺れ」対策も義務化 国交省方針 震源から遠く離れた高い建物を大きく揺らす危険がある長周期地震に対応するため、国土交通省は新たに建てる高さ60メートル以上の超高層ビルや マンションに、長周期の揺れも考慮した耐震強度を義務付ける方針を固めた。すでに完成した超高層ビルにも、揺れに耐えられるか点検し、必要なら補強工事す るよう求める。早ければ新年度前半からの義務化を目指す。 長周期の地震動は、1回の揺れの時間(周期)が2秒から数十秒と長く、ゆっくりとした揺れが特徴。今回、対応が義務化されるのは高さ60メート ル以上のビルやマンションで、おおむね20階以上の建物が対象となる。東京、大阪、名古屋の3大都市圏で先行的に義務化する。3大都市圏は近い将来、東海 地震や東南海地震といった大規模地震の発生が予測され、地質的にも長周期地震の影響を受けやすい平野部に都市が密集するためだ。 これまでの建築基準法は、建物に必要な耐震強度を算出する構造計算は主に、阪神大震災のような短い周期の地震を想定していた。今後、同法の運用 を見直し、新たな超高層のビルやマンションでは、長周期地震でどれだけ揺れるかを構造計算でシミュレーションすることが義務になり、より耐震性が強化され る。 一方、完成した超高層ビルやマンションは全国で約2500棟あり、9割は3大都市圏に集中している。国交省は、3大都市圏ですでに完成した超高 層ビルやマンションでも、長周期地震に耐えられるかどうかの点検を任意で求める。大きな揺れが予想される建物は、はりや柱に揺れを吸収する制震装置を設け て補強するなど、追加の対策工事を促す。 長周期地震では、超高層ビルは高い階ほど揺れが大きくなるとされ、上層階では家具が数メートル動き、転倒する家具が凶器に変わる危険が指摘され ている。このため国交省は、新築の超高層ビルでは家具が固定しやすくなるよう、壁や天井を裏から補強する下地材を設けるなど、転倒防止策を講じることも義 務づける。 建物には高さや構造によって揺れやすい周期(固有周期)がある。地震の揺れの周期と、建物の固有周期が重なる「共振現象」が起きると揺れが増幅され、地面の揺れは小さくても、高い建物は大きく揺れるようになる。 2003年の北海道・十勝沖地震では、震源から250キロ離れた苫小牧市の石油タンクが破損し、大火災が発生。04年の新潟県中越地震でも200キロ離れた東京の六本木ヒルズの森タワー(地上54階建て)でエレベーターのワイヤの一部が切れた。 国交省は、建設業界や有識者からの意見を踏まえ、早ければ11年度の前半から義務化する考え。(歌野清一郎)
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